[CentOS6][SOS JobScheduler] JID に JOE、JOCを統合してジョブ実行も可能にする


Create: 2013/05/04
LastUpdate: 2013/05/05
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下図の環境を使用します。
環境の詳細を知りたい場合は、メニューに戻って構築手順を参照してください。


JIDは、ジョブの実行を有効にしたり、JOEとJOCを統合するなどして、統合管理コンソールとして利用することができます。
以下に、CentOS6.3で JID を統合管理コンソールとして使用する手順を紹介します。

JOC統合の準備


Linux でJID に JOC を統合する場合は、xulrunner19 パッケージが必要ですが、CentOS6のxulrunnerではバージョンが新しいため使用できません。
そこで、RPM Search から、RHEL6 用の xulrunner19 パッケージ(rpm) をダウンロードして、Managerサーバにインストールします。
以下の例では、CentOS6(32bit)用に 32bit の RPM をダウンロードして、インストールしています。
# wget ftp://ftp.pbone.net/mirror/li.nux.ro/download/nux/dextop/el6/i386/xulrunner19-1.9.2.26-1.i386.rpm
# rpm -ivh ./xulrunner19-1.9.2.26-1.i386.rpm

統合管理コンソールの設定


JIDを統合管理コンソールとして使用したい場合は、以下のように環境変数を設定して、デフォルトで無効になっている機能を、有効にします。
# bash の場合
export ENABLE_JOE=true
export ENABLE_JOC=true
export ENABLE_EVENTS=true
export ENABLE_JOB_START=true
一時的な設定でよければ、"dashboard.sh"を実行する前に環境変数を設定します。


恒久的に設定したい場合は、"dashboard.sh"と同じディレクトリにある"jobscheduler_environment_variables.sh" に環境変数を設定する処理を追記します。
# sh の場合
ENABLE_JOE=true
ENABLE_JOC=true
ENABLE_EVENTS=true
ENABLE_JOB_START=true
export ENABLE_JOE
export ENABLE_JOC
export ENABLE_EVENTS
export ENABLE_JOB_START

画面の表示例


統合管理コンソールの設定をして "dashboard.sh" を実行すると 下図のように表示されます。
[Dashboard]の横に、[JOE][JOC][Events]のタブが増えます。
また、ジョブを右クリックして、赤枠で示した "Start now" を選択すると、そのジョブを実行することができるようになります。


[JOE]タブをクリックすると、下図のように表示されます。
ここでジョブなどの定義ができます。


[JOC]タブをクリックすると下図のように表示されます。
タブを右クリックして "Open JobScheduler" を選択することで、複数のJOCを統合することができます。
複数のJOCを統合できるのは、 マルチインストールクラスタ構成の場合に便利な機能です。
下図では、2つのJOCを統合しています。


[Events]タブをクリックすると下図のように表示されます。
下図の例では、イベントの一覧を表示しています。


下図では、イベントハンドラを見ることができます。
ここで表示しているイベントハンドラは、「 [CentOS6][SOS JobScheduler] イベントハンドラの使用例 - マージ&スプリット」で作成したものです。


詳しくは、「JobScheduler Information Dashboard(PDF) 」を参照してください。