Create: 2013/01/21
LastUpdate: 2013/01/23
ここでは、リモートホストで稼動している Apacheの監視を行うよう設定します。
「 Cactiのインストール 」で作成した環境を前提とします。
+-------------+
| localhost | | | | Cacti | +-------------+ |
+-------------+
| remotehost | | | | Apache | +-------------+ |
1.リモートホストのApacheの設定変更
リモートホストのApacheの設定を変更して、Cacti から統計情報を取得できるようにします。
/etc/httpd/conf/httpd.conf を以下のように修正して、ローカルなネット-ワーク(10.34.195.0/24)からは統計情報にアクセスできるようにします。
# # ExtendedStatus controls whether Apache will generate "full" status # information (ExtendedStatus On) or just basic information (ExtendedStatus # Off) when the "server-status" handler is called. The default is Off. # ExtendedStatus On ~ 省略 ~ # # Allow server status reports generated by mod_status, # with the URL of http://servername/server-status # Change the ".example.com" to match your domain to enable. # <Location /server-status> SetHandler server-status Order deny,allow Deny from all Allow from 10.34.195.0/24 </Location>Apache を再読み込みします。
# service httpd reloadリモートホスト以外のマシンからブラウザで、http://サーバ/server-status にアクセスして下図のようなページが表示されたらOKです。
こんどは、Cacti をインストールしたサーバから Apacheの統計情報が取得できるか確認してみます。
以下のように curl コマンドを実行して統計情報が表示されたらOKです。
# curl http://サーバ/server-status?auto Total Accesses: 919 Total kBytes: 1470 CPULoad: .161346 Uptime: 6359 ReqPerSec: .14452 BytesPerSec: 236.716 BytesPerReq: 1637.95 BusyWorkers: 1 IdleWorkers: 11 Scoreboard: ____W_______....................................................................................................................................................................................................................................................
2.Cacti にApacheのデータ収集用のスクリプトを設置
Apache監視は、「 Cacti Scripts & Templats 」 で紹介されている 「 Apach Stats Template 」 を使用します。
ブラウザで 「 Apach Stats Template 」 のページを開くと、下図のページが表示されます。赤枠で示したリンクをクリックしてデータ収集用のスクリプトをダウンロードします。
ちなみに、私の環境では wget, curl コマンドではダウンロードに失敗しました。
ダウンロードしたファイルを、Cacti をインストールしたサーバにアップロードし、解凍して /var/www/cacti/scripts に設置します。
以下の例では、/tmp にファイルをアップロードしています。
# cp /tmp/ws_apachestats.pl.gz /var/www/cacti/scripts/. # cd /var/www/cacti/scripts # gzip -d ws_apachestats.pl.gz # chown apache.apache ws_apachestats.pl # ls -l ws_* -rw-r--r-- 1 apache apache 3067 1月 21 14:37 2013 ws_apachestats.plこのスクリプトでApacheの統計情報が取得できるか確認してみます。
このスクリプトの引数に監視対象のAapche のIPアドレスのを指定して実行し、以下のように表示されればOKです。
# perl ./wsperl ./ws_apachestats.pl 10.34.195.10 apache_total_hits:2 apache_total_kbytes:0 apache_busy_workers:1 apache_idle_workers:7 thread_O:248 threadC:0 threadD:0 threadG:0 threadI:0 threadK:0 threadL:0 threadR:0 threadS:0 threadW:1 thread_W:7 apache_cpuload:__W_____........................................................................................................................................................................................................................................................
3.Cacti にAapcheのグラフテンプレートを登録
上記2と同じページから、Apache用のグラフテンプレートをダウンロードして Cacti にインポートします。
ブラウザで 「 Apach Stats Template 」 のページを開くと、下図のページが表示されます。赤枠で示したリンクをクリックしてデータ収集用のスクリプトをダウンロードします。
ここでは、ダウンロードしたファイルを "apache.xml" という名称で保存しました。
ブラウザで cacti のページを開いて、この "apache.xml" をインポートします。
[console]→[Import]とクリックすると、下図のページが表示されます。
[ファイルを選択]ボタンをクリックして、"apache.xml" を指定し、[Import]ボタンをクリックします。
下図のページのように、すべて Success と表示されたらOKです。
4.Cacti にリモートホストのApache監視を追加
ここでは、「」で作成したリモートホストに、Apache のグラフを追加してみます。
[console]→[Devices]→[リモートホストのデバイス名]をクリックして下図のページを表示します。
[Add Graph Templates] で、赤枠で示したグラフを選択し、[Add]ボタンをクリックします。
[console]→[New Graphs]をクリックして、[Host]でリモートホストを選択すると下図のページが表示されます。
追加した Apache のグラフをチェックして、[Create]ボタンをクリックします。
下図のページが表示されたら、デフォルト設定のままでOKであれば、そのまま [Create]ボタンをクリックします。
5.グラフ表示の確認
Apacheのグラフが表示されているか確認します。
[graphs]→[リモートホストのデバイス名]をクリックすると、下図のページが表示されます。
Apache のデータ収集が始まるまで、しばらく待ち、下図のようなグラフが表示されればOKです。