Create: 2013/04/13
LastUpdate: 2013/04/17
下図の環境を使用します。JobSchedulerのバージョンは "1.3.12.3072" です。
環境の詳細を知りたい場合は、メニューに戻って構築手順を参照してください。
ここでは、JobSchedulerのバックアップ・クラスタ構成を試してみます。
今回は、新しい環境を作らずに、上図のテスト環境のManagerサーバにインストールしたStandaloneのJobSchedulerをバックアップ・クラスタ構成に変更します。JobSchedulerAgentの変更はありません。
バックアップ・クラスタを構築する場合の注意点は以下のとおり。
- 同じデータベースを共有すること
- 同じ設定ファイルを共有するか、プライマリのコピーを使用すること
- 同じ "JobSchedulerID" を使用すること
- "-exclusive" オプションをつけて JobScheduler を起動すること
下図ではManagerサーバは、プライマリとバックアップの2台となり、MySQL と liveフォルダ(JOB定義など)は、Strageサーバに置いて共有します。
liveフォルダを含めた config ディレクトリの設定ファイルを全部共有できるかもしれませんが、プライマリとバックアップで設定を変えた場合の動きも試したいので、今回は、liveフォルダだけ共有して、liveフォルダ以外の設定ファイル(scheduler.xml、sos.ini など一式)は、それぞれのローカルに置くことにします。
下図のManager(プライマリ)はCentOS6.3で既存のサーバを使います。(上図のManager)
下図のManager(バックアップ)とStrage はCentOS6.4で新規構築します。
本来は、3台ともOSのバージョンを合わせたほうが良いのですが、他に使える環境が無かったので、今回はこれで検証します。(OSバージョンの差異による問題は無さそうなので。。。たぶん)
通常時は、プライマリのJobSchedulerが処理を行います。
バックアップのJobScheduler も起動はしていますが、待機状態で処理は行いません。お互いにハートビートで確認し合い、プライマリがダウンすると、自動的にバックアップのJobSchedulerにフェイルオーバして、バックアップのJobSchedulerが処理を引き継ぎます。
JobScheduler(バックアップ)は、複数作成することができますが、今回は、1台にしておきます。
以下に、バックアップ・クラスタ構築の作業手順を紹介します。
手順は、「インストールマニュアル(PDF)」と「Reference Documentation」を参考にしました。
[ 作業手順メニュー ]
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Strageサーバの構築
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1.1.データベースの作成
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1.2.NFSサーバの設定
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Manager(プライマリ)サーバの構築
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2.1.JobScheduler(Standalone) のアンインストール
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2.2.データベースの停止
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2.3.NFSクライアントの設定
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2.4.JobSchedulerバッチインストール用設定ファイルの作成
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2.5.JobSchedulerバッチインストール
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2.6.liveフォルダの設定
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2.7.JobScheduler(プライマリ)の起動
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Manager(バックアップ)サーバの構築
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3.1.NFSクライアントの設定
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3.2.JobSchedulerバッチインストール用設定ファイルの作成
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3.3.JobSchedulerバッチインストール
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3.4.liveフォルダ設定
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3.5.JobScheduler(バックアップ)の起動
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動作確認
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4.1.クラスタ状態の確認
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4.2.手動でのフェイルオーバー
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4.3.手動でのフェイルバック
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4.4.自動でのフェイルオーバ-
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4.5.AganetでJobChain実行中のフェイルオーバ-
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