ジョブスケジューラのJP1/AJS3 マネージャを CentOS7で構築したときのメモです。
JP1/AJS3 は評価版のVer.11 を使用しました。
ダウンロードしたアーカイブ(JP1AJS_1110L.zip)の下記IOSイメージを使用。
・JP1AJS_1110L_P1.iso ・・・ マネージャホストの構築に使用(Linux版)
・JP1AJS_1110L_P2.iso ・・・ JP1 View のインストールに使用
構築時に参照したマニュアルは下記のとおり。
・JP1 Version 11 ジョブ管理 基本ガイド(ジョブスケジューラー編)
1. /ete/hosts の設定
/etc/hosts にホスト名を登録します。
/etc/hostst にホスト名を登録しないと、JP1 Base の起動に失敗します。
[root@centos703 ~]# cat /etc/hosts 127.0.0.1 localhost localhost.localdomain localhost4 localhost4.localdomain4 centos703
2. JP1 Base, JP1/AJS3 - Manager のインストール
ISOイメージをマウントします。
[root@centos703 ~]# mount -t iso9660 -o loop ./JP1AJS_1110L_P1.iso /mnt mount: /dev/loop0 is write-protectedインストーラを起動します。
[root@centos703 ~]# /mnt/linux/setup /mnt/下図の画面が表示されます。
[i] キーを入力すると下図の画面が表示されます。
[↓↑]キーで移動し、[SPACE]キーを押下して、"JP1/Base" と "JP1/AJS3 - Manager" を選択します。
Agent と Manager は同じサーバにインストールすることはできません。
Agent がなくても、Manager上でジョブを実行できます。
[i] キーを押下すると、下図のように確認メッセージが表示されます。
[y]キーを押下すると、下図の画面が表示されます。
表示されたライセンスを確認します。
[q]キーを入力して、[ENTER]キーを押下します。
[SPACE]キーでチェックし、[y]キーを押下します。
もう一度、[y]キーを押下します。
JP1/Base のインストールが始まります。
JP1/Base のインストールが終わると、下図の画面になり、JP1/AJS3 - Managerのライセンスが表示されます。
ライセンスを確認して、[q]キーを入力し、[ENTER]キーを押下します。
[SPACE]キーでチェックし、[y]キーを押下します。
もう一度、[y]キーを押下します。
JP1/AJS3 - Manager のインストールが始まります。
インストールが完了すると、下図のように表示されます。
[q]キーを押下します。
[l]キーを押下して、インストールしたソフトウェアを確認します。
下図のように、JP1/Base と JP1/AJS3 - Manager が表示されます。
[q]キーを押下して、戻ります。
[q] キーを押下して終了します。
3. JP1 Base の起動
サーバ起動/停止時に JP1 Base が自動起動/停止するようにします。
[root@centos703 ~]# cd /etc/opt/jp1base [root@centos703 jp1base]# cp -p jbs_start.model jbs_start [root@centos703 jp1base]# cp -p jbs_stop.model jbs_stopJP1/Baseを起動します。
[root@centos703 jp1base]# /etc/opt/jp1base/jbs_startサービスの状態を確認します。
[root@centos703 jp1base]# /opt/jp1ajs2/bin/jajs_spmd_status KNAD3690-I JP1/AJS3 の状態通知処理を開始します 稼働中のプロセスを表示します プロセス名称 プロセスID 属性 jajs_dbmd 5871 _JF0 ajsdbmgrd 5872 _JF0 jajs_hstd 5996 ajshlogd 5997 ajsinetd 5999 ajsnetwd 6001 ajsagtmd 6007 jpqman_hst 6008 jpomanager_hst 6009 ajscdinetd 6011 ajsgwmasterd 5998 jajs_agtd 6035 jpqmon 6037 jpoagent 6038 jajs_schd 6056 AJSROOT1 ajslogd 6065 AJSROOT1 jpqman 6066 AJSROOT1 jpomanager 6087 AJSROOT1 ajsmasterd 6089 AJSROOT1 KNAD3691-I プロセスは全て起動しています
4. JP1/AJS3 - Manager の起動
自動起動停止するように設定します。
/etc/opt/jp1ajs2/jajs_start を修正します。
[変更前]Manager を起動します。
: # /opt/jp1ajs2/bin/jajs_spmd >/dev/null 2>/dev/null
[変更後]
/opt/jp1ajs2/bin/jajs_spmd >/dev/null 2>/dev/null
[root@centos703 ~]# /etc/opt/jp1ajs2/jajs_startサービスの状態を確認します。
[root@centos703 jp1base]# /opt/jp1ajs2/bin/jajs_status KAVS0829-I JP1/AJS稼働情報の出力を開始します <論理ホスト基本情報> 論理ホスト JP1_DEFAULT 状態 運用中 開始時刻 2018/03/17 18:02 DB構成 標準構成 使用中のスケジューラーログファイル名 /var/opt/jp1ajs2/log/ajs-host-log1.log 交代用のスケジューラーログファイル名 /var/opt/jp1ajs2/log/ajs-host-log2.log <論理ホストサービス情報> DBサービス数 1 DBサービス _JF0 状態 運用中 開始時刻 2018/03/17 18:02 再起動回数 0 ホストサービス 状態 運用中 開始時刻 2018/03/17 18:02 再起動回数 0 エージェントサービス 状態 運用中 開始時刻 2018/03/17 18:02 再起動回数 0 スケジューラーサービス数 1 スケジューラーサービス AJSROOT1 状態 運用中 開始時刻 2018/03/17 18:02 再起動回数 0 組み込みDBセットアップ識別子 _JF0 KAVS0830-I JP1/AJS稼働情報の出力が終了しました
上記で、インストール完了です。
JP1 View でログインするときは、初期登録された下記のアカウントが使用できます。
ユーザ:jp1admin
パスワード:jp1admin